古い日本建築は、さまざまな大工さんの工夫に満ちています。それはもちろん機能的で合理的なものですが、ときには『遊びごころ』を楽しむことができます。粋な大工さんの手仕事について、ここでは、「埋め木細工」と「釘隠し」についてお伝えしたいと思います。


 

埋め木細工大工さんの遊び心〜埋め木細工とは?

埋め木細工とは、木の節目や割れなどの隙間を埋める工法で、古い日本建築などで見かけることができます。

矢羽、熨斗(のし)、鯉や瓢箪(ひょうたん)などさまざまな形があります。大工さんの遊びこころを感じる楽しいデザインです。もともとキズのある木材にキズを隠すためにした細工なので、キズのある木材が使われなくなると、そういった細工もきえていってしまいますね。

豪農、豪商の建物などでは多く見ることができますのでぜひ探してみてください。床板、長押(なげし:襖や障子の上などにみられる柱を水平方向につなぐ部材)などいろいろな場所に見ることができます。

 

埋め木細工左:長押に矢羽 右上:床板に、矢羽、亀甲、のし


釘隠し

釘隠しのデザイン

次に、釘隠しですが、柱に打った釘がむき出しにならないよう頭を隠すためにつけた装飾のことです。

部屋の格式や役割ごとに違う絵柄を用いる場合も多いといいます。訪れた際にはぜひその由来を訪ねてみてください。

橘、うさぎ、コウモリ、鶴など非常にデザイン性が高いものがたくさんあり、日本の古建築をめぐるひとつの楽しみになります。

 埋め木細工や釘隠しは、実用的にみると、なくてもいいものですが、こういった細部にわたるデザイン性や遊び心が昔の日本人の粋なところだと感じます。

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