日本では古くからお客様をもてなすことが住居の大切な機能でした。そのため古くから続いている旧家を訪ねると、おもてなしのための茶室をもった庭を多く見ることができます。

茶室 露地

茶庭(露地)とは

茶室につきものの庭園のことを、茶庭または露地(ろじ)と呼びます。

露地とは、茶室で行われる茶会の際に、お客様を導くための場所のこと。茶室までは飛石、延段(のべだん)、石灯篭、植栽で演出を行います。順にみていってみましょう。

茶室 露地

外露地と内露地の役割

露地門をくぐり少し歩くと、中潜(なかくぐり)と呼ばれるもうひとつの門があります。そこを境に「外露地」と「内露地」にわかれています。

外露地は茶会の前の待ち合わせの場所、内露地は茶会に使われる場所のことを指します。

茶室 露地

【中潜】

茶室 露地内露地の中には、内腰掛(うちこしかけ)、砂雪隠がおかれました。また、外露地には腰掛待合、下腹(したばら)雪隠がおかれました。

茶室 露地「雪隠」というのは、いわゆるトイレのことですが、外露地にあるものを下腹雪隠、内露地にある実際に使われず観賞用のものを砂雪隠と呼んだそうです。

茶室 露地

茶室の待ち合わせとして使われる「腰掛」は、屋根はありますが扉はありません。

そこには、下地窓(したじまど)という、壁土を塗り残して格子状に組んだ窓が設けられました。

腰掛の正面には、工夫を凝らした石組みや植栽が組まれ、お客様を楽しませます。

飛び石

飛び石や延段で茶室へと誘う

茶室への道は、飛び石や、延段と呼ばれる石張りの通路でもてなします。延段というのは、飛石とは違って石と石の隙間がほとんど無いものをいいます。茶庭によってさまざまなデザインが施されていて、一歩一歩すすむごとに茶室へのわくわくした気持ちをかりたてます。

石畳

幾つかの門をくぐり、一歩一歩茶室へと導かれていきます。

これは、茶席に入る為にこころの準備をする時間とされています。茶庭を訪れた際にはその空間と時間をじっくりと味わいながら歩を進めてみてくださいね。

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