鳥山石燕『図画百鬼夜行』より
「木霊」は、樹齢を重ねた神木などに宿る霊といわれています。どの木に「木霊」が宿っているかは誰でも見抜けるものではないと言います。「木霊」の宿る木は、その村で代々伝えられたと言い、土地の古老はこれを見分けることができるそうです。今でも。老木にしめ縄が張ってある木を見受けますね。また、枝垂桜のように木が垂れるタイプの樹木は霊力をそなえるともいわれているそうです。
なまはげ伝説の残る秋田県は男鹿半島、真山神社の境内に鎮座する、樹齢1,000年を超える榧(かや)の巨木。精霊が宿っているかのような神秘的な空気が漂う。